私は、外でトイレに行く時
用を足すと、念入りに全身を鏡に写しチェックをするようになった。
あんな事があったから…。😱
数か月前、いつも行っている美容院で髪を切りカラーリングをしてもらった。
美容師さんの仕上げが終わり鏡で最後の確認をして終了。
席を立ちいつものようにお会計の前に洋服についた細かな髪の毛を小さなほうきで落としてくれた。しかしこの日にかぎってこれがいやに長いのだ。
そして
「お客様、ちょっとすみません。鏡の前に。」
と言われたので鏡の前まで少し移動すると、私の腰あたりからなにやらしっぽのような物が生えていた。
それもおさるさんのような長く立派なしっぽが。
なにこれ!と心の中では叫んでいたがこんなのなんでもないわと言わんばかりに冷静にそれを取り除いた。
真逆な態度の演技をとったのであった。手にしたのはトイレットペーパーであった。私は外のトイレを使用する時まず便座の上にトイレットペーパーをひいて腰を下ろす。
そうだ。この日は時間がなかったが美容院へ行く前に急いでトイレに入った。
用を足すと急いで向かったのであった。
ズボンを履くときにトイレットペーパーを巻き込んでしまっていたのである。
それをここまでまったく気が付かないとは。
美容師さんは気を使って
「時々ありますよね、洋服に何か付いてる事が。」
トイレットペーパーはまず、ない。
それもしっぽのように。フォローしてくれたが逆に痛い。
そのやさしさがつらい。
私がいけない事はわかっているが、しばらくその美容院へは行っていない。